light 特殊環境対応LED照明 株式会社サンエスオプテック

2024年2月の日米比較

author:伴 貴雅

2020年2月にコロナが蔓延し始めた頃から、なかなか海外に行きにくいので、この4年間全く海外に行っていないことに気が付いた。コロナ過では、海外から規制で戻れなくなるとか、犯罪に巻き込まれやすいなどのリスクを感じていて行動に移さなかった。気が付けば、もう4年・・・・4年も海外に行っていない。

そんな自分に愕然として、かなり、閉鎖的な物事の見方になってきている自分がいるのでは?と焦った。コロナ前は海外に行くのは、国内旅行と同じくらいの感覚で、50か国位色々な国を気軽に旅していたのが、うそのようだ。

実際、海外はどうなのか?アメリカはニュースで見ているほど、そんなに物価高なのか?日本はそんなに貧しいのか?そんな答えを自分なりに出してみたくて、日本から脱出してみた。海外のマーケットから日本を客観的に見てみる。

特に、チップが高すぎる! 今までは、サインで8%から10%ほどを払っていたが、このコロナ過でクレジットカード決済で支払いをしようとすると、チップの支払いもタッチ決済になっていて、15%、20%、25%など凄いチップの金額が端末機器の画面に出てくる。チップなしの表示もあるが、店員さんが持ってくる為、目の前でチップなしはさすがに押しにくい。下記の画面は25%に設定されている。しかも、カスタムでチップを設定できる画面があるが、私が行ったお店ではこのカスタムチップ画面(チップの%設定画面)がなかった。

左上:今までの手書きスタイルで、気持ちを大切にナイスなサービスにチップを渡すものだった。

右側:お店が事前に設定していて、多くのお店が、18%、20%、22%などだった。非常にチップ代が高くなり、さらに、下にちょっと大きなボタンで、No Tip のボタンもあるが、これは、さすがに心理的に押せない。なんか、半強制的にチップを支払わせている感じがする。

前からチップ導入に関しては、日本でも外人向けにチップを導入したら良いと私は提唱し続けているが、こういう端末を日本のお店でも導入したら、日本の飲食店でも働く人が少しは豊かになり、飲食店での人手不足もかなり解消される。日本人は、No Tip を押せばよい。そして、海外から来るインバウンド向けの外国人にも同じように端末を渡したら、Tip文化になれている外国人は必ず20%のボタンや日本の飲食店の対応力に感動したら、25%くらい押してくれると思う。 私が飲食店を経営していたら、真っ先にチップ制を導入し、飲食店でありながら、チップで稼いだ分をバイトの人たちにまわして、稼げるお店を作っていると思う。人手不足とは無縁の店になるはずだ。なぜなら、時給1300円のバイトで6時間働いても単純に7800円だけの報酬でなく、プラス5000円位はチップで稼げるわけで時給で考えたら他の飲食店の2倍近く稼げるわけだ。

ただし、良いサービスや英語や「笑顔:Smile」が重要にはなるが、やる気のある学生や外人とコミュニケーションを取りたいという前向きな若い子がやってくるはずで、お店も活気があり、外国人もノリ良く来てくれて、お店の繁盛も間違いないだろう。

ちなみにアメリカで今回食事をした場合の円換算でのイメージだが

【米国のステーキが有名な店:日本でも展開しているレストランで6人で夕食を食べた場合】

ドル換算:食事代600ドル+タックス28ドル+チップ157ドル=785ドル

円換算:食事代9万円+タックス4200円+チップ2万3550円=11万7750円ほど

やはり円安の影響でかなり高くなってしまう。これが103円だったら、全然高いインパクトがないのだが。 実際に、日本に帰ってきて、その飲食店の価格を比較してみたら、同じような価格設定だった。

現地での生活品が販売されているABCマートを覗いてみたが、日本で普通に売られているナパワインなどが結構沢山並んでいて、見ていてワクワクした。ワインのインポーターの取引の関係で日本でこのアメリカのワインのラインナップが一つのお店で並んでいることはないからだ。そして、現地の販売価格のドルに150円を掛けるとおおよそ日本で販売されている金額になっていたので、なるほどと思った。これが単純に円高で103円ほどであれば、やはりアメリカの物価は正直、物価のベースの価格が安いため、ニュースで言われているほど生活品などに関しては高いという印象にはならない。多分、地域によって全然違うだろうが、ニューヨークなどは極端すぎる都市だと思う。

自分はアメリカワインが好きなので、棚に置いてあるほとんどのワインを飲んだことがあるが、置いてあるワインの中では円換算にしても安いのを見つけてしまった。しかもワイン好きなら知っている1976年のパリ・テイスティング、ブラインドティスティングでまさかのフランスボルドー・ブルゴーニュを押さえてアメリカのワインが見事1位を取った衝撃的なワイン会。そのワインティスティングで1位を取ったスタッグス・リープ・ワインセラーズがお得な値段で置いてあったので、それはさすがにラッキーだと思って現地で買って飲んだ。

ハワイも今は円安で日本人が来ない為に非常に不景気で、観光客が3分の2ほど戻ってきていない印象だが、それは円安のせいで日本人が昔の様に気軽にハワイに行けなくなったからだ。とにかく、輸出産業の企業にとってはプラスだが、輸入業や個人的な観光旅行を楽しむ側からしたら、せめて120円位にならないと割高感が半端なさすぎて、なかなか海外には気軽に行こうという気になれないと思う。

話は変わるが、日本が今回ドイツにGDPで負けて4位になってまずいということばかりが結構言われているが、日本はコロナが明けてからインバウンドで外国人が観光地に押し寄せてきたり、かつての製造立国のように、米中の関係性から日本国内での半導体関連の工場が立ち上がってきたり、人出不足の問題が上がるほど、人が足りない状況で経済が活発になってきている。確かに日本としての改善点は多々あるが、本当に不景気なのか?私は内需が拡大していると思うし、今後の日本の経済に関しては全く悲観的になっていない。それどころか、期待値の方が高い。生活する上での食材費などは上がってきているが、それを凌ぐ方法もある。それには当然知恵が必要だし、その為の行動は必要だが。

下の写真のように、会社近くの築地の市場は、海外からのインバウンド客で激込みで、歩くことが出来ない。こんな築地市場これまで見たことがない。それだけ、築地市場のお店は過去最高に稼いでいて、バブルだ。                めちゃくちゃバブルだと思う。食べ歩きが出来る食べ物はすぐに売り切れて、夕方前には売るものがない店も多い。食べ物がなくて途方に暮れている外国人も多い。もうすでに地域バブルが日本各地で起こっている。気が付かない人はボケーッとしすぎで、そういう人は周りで何が起こっても他人ごとだ。そういう人は危機感がない。戦争に行っても死ぬまで危機感を感じない人だ。観光地の宿に泊まれば、平日でも外国人客のおかげで、満員御礼、そして潤っている宿はサービスも良い。また、スキー場にいけば、外国人客が6割以上いるおかげでかなり活気がある。スキー場の人口もずっーと減少傾向だったのが、この数年、外国人のおかげでプラスに転じている。

日本は局地的なバブルが起こり、それがそのうち日本全体に波及する。政府が世界一の観光立国を目指して、世界一位のフランスを抜く目標を立て、オリンピックイヤーに4000万人のインバウンド需要を見ていたが、外人のSNSでの日本の食事の美味しさなどの情報拡散のおかげで、円安も手伝い、一気に爆上げ状態を作った。あとは、ここからSNSの拡散などからリピーター需要を作っていくことで、日本は世界一、安全で、平和で、食事も美味しく、清潔で、人も良い、深い文化、アニメ文化、音楽もある国として高評価を得続けていく。

話を先ほどのGDPの話に戻すと、左上のグラフをみても分かるように、ドルベースで計算をすれば、円安と同時に日本はドイツに逆転され始めるが、これは単純にドル換算だからだ。しかし、右上のグラフをみると分かるように実質GDPはドイツより成長している。そういうと語弊があるが、ヨーロッパはウクライナ戦争の関係で非常に不景気で日本以上に不景気だ。ドイツは特に国一番の車産業で、EV戦争に踊らされすぎて自分で自分の首を絞めている感がある。

下の株価のグラフを見ていても著しいのが、トランプ大統領の対中国に対する関税や対中対策を始めて中国一強から資本が日本に流れ始めて株価が大きく上がり始めたことだ。そして、新NISAや海外からのETF投資ファンドの関係で、さらに日本の株価は上昇し、ついにバブル時と同じ株価になった。しかし、当時と違うのは、当時は、社会全体がバルブの恩恵を受け、お金が市場にまわっていたが、今回の株価上昇の裏にはアメリカからの投資や日銀保有の投資などで実際に企業にお金は流れていても、企業がまだまだ国内投資を躊躇っていて社会にお金が流れていないということだ。結果として、株を持っている人は株価上昇と共に恩恵を受けるが、株を持っていない人は恩恵を受けない。社会全体がバブルな訳ではなく、自分の稼いだお金をどうまわすか?そのまわす力、情報、勉強を兼ねてそのまわす力を持つ勇気がある者と持たない者の差がさらに生まれてしまうことになりそうだ。

結局ドル換算で、全てを見たら、円安の日本は世界の経済の中では非常に悪いに決まっている。だから、日本の円を強くする必要がある。それは日銀の金利に対する動きともう一つ経済を回すには国民に対する減税と将来の日本が安全な国、そして企業や日本人が稼げる国民だという宣言が大事だ。しかし、日本は財務省やメディアの「日本の将来の悲観論」が大好きだ。そして、実質賃金を上げるようにばかり言うがその前に、まずは、将来の日本の明るい可能性を全国民に示して、将来の日本は明るい!そして、まずは減税を目先実行する中で、なるべく明るい将来の日本に対して投資をしていこう!そんなキャンペーンを打ち立てた方が、「経済は明るい未来予想」で回るので、社会ではお金が回るようになる。国民も日本に希望が持てる。

私から見たら、日本はまだまだ捨てたものではないし、逆にこの国で暮らせて幸せだと毎日感謝して過ごしている。

fiber_new 日本の未来に愛をこめての新着記事

Page Top
menu_book 製品カタログ library_books プレゼン資料
mail_outline