light 特殊環境対応LED照明 株式会社サンエスオプテック

アフターコロナ2023年6月13日の今

author:伴 貴雅

令和5年5月8日で、長かったコロナ2種から5種の感染症に移行した。

毎日のように放送されていたコロナネタの情報番組もなくなった。マスクをつけるのも個人の判断に任されるようになり、ようやくマスクをしなくても堂々と道を歩けるようになり、公共機関でもつけなくても良いようになった。

5月まではマスクを外しにくい風潮があったが、5月から徐々に外す人が増え、6月中旬ではほとんど意識されなくなった。飲食店は、予約しにくい店が増え、コロナ前の印象になった。逆にガラガラの店もある。

・2023年のWBCで、大谷選手などの活躍で日本がアメリカを下し世界一になり、準々決勝のイタリア戦は48.7%の過去最高の高視聴率を記録した。そして、現時点で大谷選手は、ジャッジを超えて20号目のホームランを打ち、単独1位になり、エンゼルスは西地区で3位の順位になっている。

・週末に行われた世界3大レースのルマン24時間レースは、100年の大イベントの中、58年ぶりにフェラーリが優勝し、トヨタが6連勝を逃がした。レース前の重量調整で38kgの重量が課せられたのがヨーロッパ中心のレースからか。F1で活躍している角田も第8戦のスペインでペナルティを課せられ9位入賞ならず。

第3戦鈴鹿スーパーGT300 88号車惜しくも入賞はならず

・輸入車も非常に厳しい生産状況が続き、半導体問題は解決したものの生産台数に限りが出た状態で輸入台数が伸びず、現在も入荷が少ない状況が続く。お金があれば、車が買える時代から、車が欲しくても買えない時代に完全突入。中古車市場も値上り傾向。国内ではレクサスのフラッグシップの新型モデルもなかなか出ず。

・環状2号線(マッカーサー通り)が、戦後65年かけて2020年のオリンピックイヤーに新豊洲・新橋間まで開通する予定が延びに延びてやっと開通し、5月からBRTが運行を開始。しかし、経由するオリンピック村のマンションは現時点でいまだ入居できず。都内23区のマンション販売価格はさらに2~3割上昇。マンションの平均値70㎡で1億円を超す勢い。日本は失われた30年で物価も上昇せず、デフレ基調のままで推移したが、その間アメリカは800%上昇し、日本との経済格差が大きくなった。そして、コロナの3年が経過した中で現在は140円と円安も手伝い今後の日本の安定成長の期待から、外資からの投資が加速し始めた。

 日経平均株価もバブル期の3万8915円に狙いを定め始めたバブル後の最高額の33000円を達成した。コロナ過で沈んでいた株価が半導体関連業界を中心に大幅に上昇した。沈んでいた30年のデフレ基調がインフレ基調になっていく。その大きな要因の一つが2022年2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻による物価高、そして6月からは電気代もさらに大幅に上がっていく。東電の柏崎原発は未だに稼働できず。国内のインフレは外的要因が招くことから始まった国内の物価高。ただし、スタグフレーションの基調もあり、非常に微妙な景気感だが、日本の景気の底固さは感じる。22年、23年の税収も当初予想の68兆円から72兆円へ大幅増を見込む。バブル的な経済を感じる・感じないは、バブル期の街全体の景気感ではなく、個々によるところが大きい。    

 都市別では、世界中で富裕層の住んでいる都市1位のニューヨークについで東京は2位だ。海外からの訪日外国人もアメリカ・ヨーロッパを中心に増え、今後の日本はフランスを抜くような観光立国としての地位をどれだけ早く達成できるかが地方経済の景気の加速にインパクトを与える。今後増えていく地方の建築物の廃墟化を防いでいくには、観光地としてどれだけ人を呼べるかという官民一体のキャンペーンや差別化した地方観光の在り方が生き残りのキーとなる。海外からの投資と回収の仕方の仕組み作りも重要。地方の若い議員や起業家を中心にどんどん変革を起こせるか。熊本県などが良い例で、台湾TSMCの半導体の製造工場やソニーなど企業誘致も地方都市の税収を増やすためには非常に重要だ。特に税収UPと同時に労働人口が増え、インフラ・街の活性、家が建ち、経済が動く。海外から安い国と言われている日本国内で製造をした方が良いというメリットを国とその地域がどう作れるか。

・バイト代などの価格上昇も業種により人手が集まらず、人出不足は加速し、今後の生成AIの開発に拍車がかかる。忙しい中、飲食店や店舗などでリアルに働く時代から、今ではコロナ過で家にいながら出来るバイトやパートも沢山増え、子育て世代なども昔より簡単に家の中にいながら稼げるようになったのが大きい。時間に対する制約が重要視される。

 戦後1971~73年の第2次ベビーブーム時の出生数が200万人を超えていたのが2022年は77万人と3分の1近くに減少した。そうした状況の中、岸田政権は少子化対策として子供未来戦略方針を打ち出し閣議決定した。税収の見込みからか、消費税などの増税は行わない考えだが、税収の確保をどうするか。また、働き手を増やすためには、103万円の壁と言われる所得税や住民税、また扶養家族控除の壁を本来はもっと抜本的に改訂し、働きたい人に働いてもらう仕組み作りも重要。

・日本ではNTTも名乗りを上げて、チャットGPTを追い上げる。GPT-4は、医師国家試験や東大の試験などで結果を出し、司法試験の一部科目で、合格水準を上回る。2024年の物流業界の長時間労働の是正の改革において、長距離トラックなどの自動運転における法改正の承認を個人的には願う。また、早急に交通機関の自動運転化も進める必要がある。生成AIの進化により、今後は人がやる仕事とAIがやる仕事と大きく差が出来て、人が本当に必要なのは、AIで対応出来ない分野でしかなく、人の出来る領域は狭まってくる為、労働人口の減少に合わせたAI活用が十分に見込まれる。また、単純作業などの業務は、人の手から離れ、そういう業種はさらに敬遠されるようになる。企業はそうした面で設備投資が出来るかどうかがさらに重要になる。

 前から唱えている点だが、生成AIが発達していくと、その差別化で、人が人らしく出来る仕事で仕事をしているか?を人は意識するようになる。そして、そういう感情的な文化的なコミュニケーションをとったり人として必要な仕事、感謝される仕事こそが本来あるべき姿ではないかと思うようになる。人の業務サポートでAIを使うのが当たり前になり、人間とは、なんぞや?という精神論が社会構造の骨格になる構造に変わってくる。そして、人が人として最低限の生活を営む権利の主張があちこちで起こり始める。その頃、ロボット税が税収にも組み込まれる。

・C02排出問題の中で、2035年にEUでエンジン車の販売禁止を進めていたが、このほど合成燃料を条件にハイブリッド車を含むエンジン車の販売をドイツとの間で合意した。実際にEV車の普及を進める為のインフラの整備が難しい現実に直面しているのが大きい。日本でもTVでCMを流しているエネチャージに、補助金を活用した設置展開を全国で進めている中で、設置した後の使用率を聞いたところ、稼働率は1%ほどとの回答。まだまだオーナー側に負担がかかる。 

 日本でも一般車に対してEVを普及させるには、まだまだインフラの面でハードルが高すぎる。将来的に普及するためには、自家発しながら走る車が出来ないと難しいと個人的には思っている。EV車で給電するという発想はナンセンスだ。次世代型パネルの曲がる太陽光、ペロブスカイト太陽電池などの車ボディでの活用。建物に関しても設置型でなく、建物の付帯設備的な位置付けになるのが普及の為には重要で、それを賄う蓄電池の価格の下落が重要で、さらにコンパクト化がどこまで出来るか、その技術進化が普及においての最大のポイントだ。

・2035年以降もEUでエンジン車の販売も見込みが立った。スポーツカーメーカーにとっても朗報になった。やはりEUでもEVチャージのインフラ整備の部品問題が起きている。2035年に全てEV車になったら、逆に社会問題が多発するのが分かった。フェラーリが出した初のPHV296GTB(3ℓV6エンジン+電気モーター169馬力=830馬力)も試乗してみたが、電気モーターの領域が分からないほど優れたエンジンだ。電子化されたインテリア内の装備がインパクトを与える。今回、ランボルギーニも新型PHVレヴエルトを発表した。ポルシェもメキシコに水素燃料の工場を設立した。ポルシェ911は、水素エンジンとPHVで開発を進めそうだ。EV一色の世界観からがらりと変わり、中国のEV最大メーカーBYDの株価もピークより70HKD下がったままだ。また、エンジン車の開発を始めると発表。

・国産ワインもこのコロナ過でかなり充実し始めた。人気のあるワインの価格もかなりの勢いで上昇した。国内はほとんどが小規模生産者の為、生産量が全体的に少なく人気ワイナリーのワインはネットなどで販売される前に売り切れる。価格も一昔前では考えられなかった1万円越えのワインも結構出てきた。国内は明治時代から始まった上越市の川上善兵衛のブドウの品種改良によるワイン作り。よくぞ4mも降る雪深い地域でワイン作りを始めたと思うが、地域の農業を守りたいという一心から始めたというワイン作りで、甲州のワイナリーとも提携して当時進めたという。もともと日本は生食用のぶどう作りが当たり前の中で、よく明治時代にワイン用にブドウを熟成させて作ろうと思ったのか不思議でならない。

 当時は日本にワイン作りの知見などほとんどないので、フランスのワイン本などを読むために、フランス語など独学で習得し、独学で研究してワインを作り始めた。当時同じ上越市出身の東大出身の農業研究者ともコラボしていたという。冬場の雪からぶどうの樽熟成を守る為、また夏場の暑さからも劣化を守る為、半地下のような倉庫を自前で作り、今でこそ日本酒作りでも使われている雪を利用した雪室での熟成。ぶどうの交配による品種改良は100種類近くあり、特に有名なブラックイーンやマスカットベリーAの品種もそうだが、相当数の種類のブドウの交配に成功した。最近は、山梨県の甲州ワインも海外で賞を取り知名度も上がっているが、甲州ぶどうをカリフォルニアのナパ近くで育て白ワインにしたのを試飲してみたが、土壌と気候からなりえるテノワールの違いにインパクトを覚えた。

・カリフォルニア・ナパワインでアメリカではマイナーだったメルローを世界的に有名にしたダックホーンのレネ・アリー氏が初来日。そのワイン会に参加させてもらい、レネ・アリー氏直々のコメントを聞きながら、ワインを頂いた。レネ・アリー氏を有名にしたのは、世界的に権威のあるワイン雑誌「Wine Spectator」のワインTOP100の「Wine of the year」に輝いたから。2014年ビンテージは世界が認める有名メルロー6本に選ばれ、ペトリュスに並んだのが凄い快挙。アメリカのメルローが初めて世界で評価された。

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