今回は、PCB使用安定器の処分期限が迫ってきましたので、その情報をお伝えします。
北海道(室蘭)・東京事業エリア:2023年3月31日まで
北九州・大阪・豊田事業エリア:2021年3月31日まで
処分期限と事業エリアはこちら
今回は PCB使用安定器の見分け方をご紹介します。
古いビルや工場をお持ちの方はこちらのパンフレットをご確認ください。
1.PCB使用安定器の製造期間
1957(昭和32)年1月~1972(昭和47)年8月に製造された高力率照明器具用の
安定器はPCB使用の可能性があります。
2.調査すべき建物,照明器具
高力率照明器具はコンデンサを内蔵している分 高価になるので電力料金割引を
受けられる事業用建物で使用され,一般の住宅では使用されません。
1977(昭和52)年4月から PCB使用の電気機器の建物への使用が禁止されています。
従って,1977(昭和52)年3月以前に建てられた事業用建物や共同住宅の共有部に
設置された蛍光灯器具,工場や倉庫内の水銀灯,屋外灯などの安定器にはPCBが
使用されている可能性があり調査が必要です。
3.照明器具のラベルによる判別方法
安定器のラベルを見なくても 照明器具のラベルで判断できる場合があります。
次の場合はPCB不使用と判断できます。
・1972(昭和47)年9月以降に設立されたメーカーの表示がある。
・1973(昭和48)年以降の製造の表記がある。
・省電力蛍光ランプの表示がある。
ランプ形式表示に”/”(スラッシュ)が入り2~3桁の数字が続く
例;「FL40/37」「FL20/18」 「FLR40/36」「FLR110/100」
・Hf蛍光ランプマークの表示がある。
・FPL,FDL, FMLなどのコンパクト蛍光灯。
・PSEまたはSマークがある。
・誘導灯の場合は認定マークがある。 →例
4.安定器の外観や銘板による判別
安定器にはコイルがむき出しになった「裸安定器」と「ケース入り安定器」が
ありますが「裸安定器」にはコンデンサが使われておらずPCBは不使用です。
また,下記の場合はPCB不使用と判断できます。
・製造年月が1956(昭和31)年以前,および1973(昭和47)年9月以降。
・「低力率型」または力率が85%未満の表示がある。
・「PCB不使用」または「NO PCB」などの表示がある。
・Hfランプ専用のマーク表示がある。
・「PSE」マークがある。
・電子安定器またはインバータの表示がある。
・三角逓番号「61-●●●●」の●部分が4742以上の数字。
以上が基本的な判別方法になりますがメーカー名や型番が読み取れる場合は
メーカーへ問いあわせるのが確実な方法です。
メーカーが廃業していたり製造時期が読み取れない場合には力率計算で判断する
方法もあります。力率が85%以上となった場合はPCB使用とみなして処分します。
ご参考にしてみてください。もし、不明なようでしたら、お気軽にお問合せください。
【 出典】
JESCOホームページ
環境省ホームページ