
「まだ使える」は危険?LED照明の“替え時”とは?
LED照明の最大の魅力の一つは、その**「超寿命」。一般的にLEDは40,000時間、長いもので60,000時間以上の寿命を持ち、蛍光灯の約4〜6倍の耐用性を誇ります。しかし一方で、「いつ替えればいいのか分からない」**という悩みが現場で多く聞かれます。
その理由は、LEDが「突然切れる」のではなく、「徐々に暗くなる」ため。しかも人間の目はこの“劣化”に気づきにくいという特性を持つからです。
明るさが70%以下で“寿命”──でも気づけない
LEDの寿命は、JIS(日本工業規格)やIES(米国照明学会)などで定められた指標により、「光束維持率70%」(=新品時の70%の明るさに落ちた時)とされています。つまり、40,000時間のLEDでも、30,000時間前後で「交換の目安」に達している場合があります。
しかし、問題はここからです。人の目は、1日数%ずつ暗くなっていく光に慣れてしまい、70%を切っても「暗くなった」とはっきり認識できないのです。結果、50%以下に落ちてからようやく気づく……その間、現場は暗いまま作業していた、ということが起こり得ます。
安価なLED製品には要注意!数字と実態の乖離
特に注意したいのが、一部の安価な海外製品(多くは中国製)に見られる“カタログスペック詐欺”です。
- 初期の明るさ(ルーメン値)は高く見せかけているが、
- 実際には数百時間で光束が20〜30%もダウン
- その後、80%の明るさでダラダラと維持する仕組み
これは、スペック表では「明るく・長寿命」に見せかけながら、実際の照度環境としては早期に不適切なレベルにまで低下する構造です。最初の明るさが一瞬だけしか保てない製品では、照明の本来の役割が果たせず、目の疲れや生産性低下、事故のリスクにもつながります。
価格が安いからといって選ぶと、結果的に「短期間で買い替え」が必要になり、トータルコストではむしろ高くつくケースもあるのです。
特にネットで、よくわからないけど安いから、とりあえず買ってみようというパターンが一番心配です。
・相手の会社がどんな会社か?何かあったら、しっかり問合せが出来るのか?電話番号はあるのか?
安いからといって、簡単に手を出すと失敗をしがちなので、十分に検討してから購入するのをお勧めします。
LEDなら虫が寄らない…でも明るさ劣化に気づけない?
LEDには紫外線をほとんど含まないという特性があります。これは衛生面でも大きな利点で、虫が寄りにくく掃除の頻度も減ることから、飲食店・食品工場・医療機関などでも積極的に導入されています。
しかしこの“きれいさ”が、逆に落とし穴になることも。LED器具の外観が汚れにくいため、明るさが落ちていても「まだ大丈夫」と錯覚しやすいのです。内部の劣化に気づかず、「光が出ていればOK」と思い込んでしまうことで、“見えない暗さ”の中で業務が続けられてしまうリスクがあります。
正しい“替え時”の判断方法
LED照明は高性能な反面、使い方次第で寿命を活かしきれないこともあります。替え時を正しく見極めるには、以下のような“見える化”が重要です。
- 年に1回の照度測定(ルクスチェック)
- 設置当初と比較できる記録写真の活用
- スマート照明による稼働時間の管理と通知
- 今後の技術開発として期待される寿命インジケーター搭載器具
現実的には、一般家庭では難しいかもしれません。JISの基準で用途別で明るさの基準が決まっていますので、一度把握してみるのもよいかもしれません。また、業務用であれば、職場環境などにおいては明るさは非常に重要になってきますので、上記のような見える化はお勧めします。
サンエスオプテックのLEDは、「正直な光」
私たち株式会社サンエスオプテックは、LED照明の専門メーカーとして“誠実な明るさ”と“実用寿命”にこだわり、日本国内で高信頼の製品を開発・製造しています。
特に、設置環境に合わせて初期光束を調整し、長期間にわたって適正な照度を維持できるよう、カスタム設計にも対応。“最初だけ明るい製品”ではなく、時間が経っても「明るいね」と言われる照明を目指しています。
また、交換作業の負担を軽減する脚立不要のオートリフター対応の照明や、高所作業を安全・短時間で行えるカスタム照明でも対応して現場の作業効率に努めています。
結論:数字を信じるか、価格を信じるか
「価格が安いから」「まだ光っているから」そういった判断が、現場の安全性・効率・快適性を脅かしているかもしれません。
LEDは“長く使える”が、“正しく使わなければ意味がない”照明です。サンエスオプテックでは、導入前のご相談から、交換時期のご提案まで、現場に寄り添った「照明のパートナー」としてお手伝いをいたします。まずは一度、お気軽にご相談ください。