今話題になっている記事に対して、私なりにQ&Aで回答してみました。

Q:LED電球は本当に長寿命なのか――
「10年もつ」との触れ込みで登場し、ここ最近で急速に普及した次世代の照明器具をめぐり、こんな「疑惑」がネットで注目を集めている。

A:営業トークとして、10年もつという、うたい文句が一般的に独り歩きした感があります。ただ、各社大手メーカーさんを含め、LED電球に関しては通常は保証期間が1年です。
10年もつということは実はフィックスした情報ではないのです。ただし、LED照明を製造する上で、設計寿命というのがあり、各種パーツの耐久性などを考えて、4万時間持つように設計をしているのが通常です。ただ、なぜ切れるかという理由には深い理由があります。

Q:高い省電力性能と「4万時間」ともいわれる長寿命がウリのはずが、ネット上で「ネットで買ったばかりのLED電球が切れる」との報告が相次いでいる

A:私はLED照明をネットで買うことをお勧めしません。特に安売りしているLED製品を購入するのは止めたほうが良いです。
特にブランド名が分からず、安いと思って買うと失敗するリスクの方が高いです。
何でもそうですが、安かろう悪かろうです。

さらに理由は簡単です。

①ネット上などで安い海外ブランド製品を買う際に気をつけなければならないのが、使用している部材です。
安い部材を使用しているケースが多く、そもそも長寿命製品になっていない。
LED照明は長寿命という、うたい文句を活用した宣伝だけでしかなく、実際には短寿命製品の部材選定や製品になっている。だから、安くできるケースが多い。

②ネットで買うことで、その後の製品保証が曖昧で、結局消費者が、損をしてしまうケースがほとんど。
切れたのを送って、配送料をかけても実際に対応してくれるのか微妙です。

Q:LED電球の寿命は「短い」って本当なの?

A:全ての商品がそうではなくとも、製品によってはあります。それは製品に対する設計と部材選定と生産管理の仕方に依存します。

Q:LED電球の寿命への疑問について注目を集めるきっかけとなったのは、都内のある家電店のオーナーが2016年2月19日に更新したブログ記事だ。「LED電球が寿命より前に切れた」との相談が増えていることを明かしつつ、メーカー各社がうたう「長寿命」という宣伝文句は信じられないと言及している。

さらにブログでは、点灯しなくなった「大手メーカー」のLED電球を分解し、故障の原因を調べている。各部品をチェックした結果、電球の発光部には問題がなかったが、基盤部分の「電解コンデンサー」というパーツが熱で故障していた。続けて、LED電球が点かなくなる原因のほとんどが基盤部分の故障にあるといい、一部の製品には「欠陥がある」と指摘している。

A:実は、LED電球は放熱している箇所が非常に熱を持ち熱くなります。これは、LED素子の発光に対して、どうしても熱が発生し、この熱を放熱するためにボディ(本体)が熱くなります。しかし、その電源部、電解コンデンサーもその熱いボディ(本体)の中にあるために、電解コンデンサー自体も熱による負荷を与え続けられます。その電解コンデンサーが日本製を使用している場合は、温度が熱くなっても、製品レベルが高いため簡単に壊れにくいのですが、海外製のコンデンサーを使用している製品は、そのコンデンサーが「安かろう悪かろう」を使用しているケースが多々あり、その為に熱の負荷に耐えられず簡単に壊れてしまう原因になってしまいます。ただし、この電解コンデンサーが日本製かどうかは購入する際には見極められないのは残念なところです。

Q:こうした指摘の通り、ネット上でも「買ったばかりなのにLED電球が切れた」との報告が相次いでいる。
ツイッターで「LED 切れた」と検索すると、「10年もつはずのLEDが半年で切れた」「またLED電球が切れた」などといった投稿が少なくとも数百件単位で見つかる。

A:特に、初期の頃のLED電球のモデルは、技術的な発展途上の為、壊れやすい傾向にあります。それは、LED素子の発光効率との関係があります。照明を明るくするために、LED素子に電流を多めに流すことで、明るさを確保する。ただし、LED素子にスペック的にMAX100%ぎりぎりの電流を流すために、LED素子もかなり熱くなり、そのためにボディ(本体)もかなり熱くなる。そこまで、熱くなることを想定しない部材選定とコストの関係で電解コンデンサーのランクも下げて、部材として使用した結果、切れやすくなってしまう訳です。

現状は、そのLED素子のレベルが上がりlm/W=1Wあたりの明るさの量が昔に比べて増えた為、電流値を下げてLED素子を光らせることが出来るため、昔に比べてボディ(本体)の熱伝導が少なくなり、発熱量が減った為、同じ性能の電解コンデンサーの部材を使用しても耐久性が上がるようになったのです。また、LED素子の単価の下落に合わせて、1製品に対しての割合の中で、部材選定の単価レベルが上がったのも事実です。

Q:また、消費者からの苦情を受け付ける「国民生活センター」のウェブサイト「よくある情報提供と回答」欄にも、「LED照明がたった1年程で点灯しなくなってしまった」(14年2月)との内容が掲載されている。回答欄では、種類にもよるが、数年の保証期間が設けられている製品もあるとして、購入時に保証期間の有無を確認することなどを勧めている。

A:確実に保証期間が長いLED照明を選ぶことをお勧めします。特に安いからと言って、安易に買うことはお勧めしません。
また、急に切れたという現象がなくなった場合、次にどういう現象が考えられるか、ご存知ですか?

それは、LED素子の寿命で、LED電球の寿命が左右されるということです。

特に弊社は日亜化学工業をはじめとして、国内のLED素子のメーカーを採用していますが、アジア地域で生産される海外製品の中には、このLED素子の技術レベルが低く、LED素子の関係で照明の光が変色したり、早いスピードで照度が落ちたりしていくことがあります。LED素子という名の短寿命の粗悪品です。

その為、LED照明を購入する際には、LED素子がどこのメーカーか箱や製品に書いてあるのを確認した上で、購入することをお勧めします。また、保証期間が長い製品というのは、部材選定において信頼性のある部材を採用している証でもあり、それだけ壊れにくいということを間接的に立証していることでもあります。

そういうLED照明を買うことをお勧めします。