水俣条約・環境汚染防止法とは

国際的な取り組み

水銀の危険性

水銀(Hg)は多くが人為的に排出されたものが分解されることなく世界中を循環しています。
人・動物への毒性が強く、体内に摂取されると中枢神経・内分泌器・腎臓などの器官に障害、重度になると脳に障害を及ぼし、死亡する場合もあります。特に水銀の化合物は触れただけで死に至るほど危険なものもあり、”水俣条約 (Minamata Convention)”の名の由来になった熊本県水俣市では、世界的に最も大規模となる水銀中毒での死亡者・患者を記録しました。

人為的な排出の削減・根絶を世界的な取り組みにより目指しています。

水俣条約 (国際条約)と環境汚染防止法 (国内法)

国際条約「水銀に関する水俣条約」(通称「水俣条約」)が2017年8月16日に発効されました。
また、国内では「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」(通称「水銀汚染防止法」)も、一部を除き同日に発効されました。
これにより、一定の廃止猶予期間後、水銀の産出や水銀使用製品の製造などに規制がかかります。

水銀使用製品のなかで、一般的な照明の蛍光灯と水銀灯について解説します。

基準値をオーバした蛍光灯、水銀灯が輸出入・製造禁止に!

時期 対象 製造・輸出入 販売・修理・使用
2018年~
(水銀汚染防止法により
国内は前倒し)

基準値を超えた蛍光灯

NG

OK

2021年~
(水俣条約・水銀汚染防止法
ともに)
すべての水銀

NG

OK

基準の詳細は以下の通りです。

対象 規定となる含有量 廃止期限
蛍光灯

30W以下の一般的な照明用
コンパクト蛍光ランプ(蛍光灯)(CFL)
※電球型も含む

5mg 2017年

40W以下でハロリン酸系蛍光体を使用した
一般的な照明用直管蛍光ランプ(蛍光灯)(LFL)

10mg 2017年

60W未満で三波長型蛍光体を使用した
一般的な照明用直管蛍光ランプ(蛍光灯)(LFL)

5mg 2017年
一般的な照明用高圧水銀蒸気ランプ(水銀灯)(HPMV) 含有量に
かかわらない

2020年

蛍光灯(蛍光ランプ)の基準値について

現在国内で販売されている蛍光灯の多くはこの基準値を下回っているため、国内法の「水銀汚染防止法」で禁止までの期限が早められています。

メタルハライドランプやナトリウムランプは対象外
対象となる蛍光灯・水銀灯も
禁止になるのは輸出入と製造のみ!
引き続き購入・使用しても問題ありません。

しかし、市場はLED照明へ移行中

前途の通り、国際条約、国内法でも購入したり使用したりすることに規制はかかりませんが、国内の市場はすでにLED照明の比重を増しています。

大手メーカーの動き

T

2015年3月

電球形蛍光ランプの生産を終了

2017年3月

蛍光灯器具・HID 器具及び一部の安定器の生産を終了
特殊電球 全品番、ハロゲン電球 62品番、蛍光ランプ 166品番、HIDランプ 186品番を生産終了

P

2016年3月

住宅向け蛍光灯器具の生産を終了

2019年3月

蛍光灯器具生産から完全撤退

N

2018年3月

蛍光灯器具の生産を終了

大手メーカーの価格改定 変更前 変更後(2018/4~)
水銀ランプ160W(24個セット) ¥5,000 ¥6,000(+\1,000)
水銀ランプ750W(6個セット) ¥16,800 ¥20,200(+\3,400)

現在すでに交換用の管球が品薄になってきており、また、価格も上昇しています。
なるべく早めの、計画的なLED化がおすすめです。

下記資料もぜひご覧ください。
※画像をクリックするとPDFファイルページに遷移します(携帯端末などでは、ダウンロードする場合があります)。
水俣条約について

[参照] 「水銀に関する水俣条約」(外務省HP)
「水銀による環境の汚染の防止に関する法律」(経済産業省HP)

 

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