【非常灯や誘導灯のLED化が出来るのか?】

2020年をめどに既存の蛍光灯や水銀灯が水俣条約の関係で、製造中止になる話は以前からブログでもお伝えしてきたが、その影響は既存の古い非常灯や誘導灯にも関係する。

今後は、非常灯や誘導灯が使えなくなる前にLED化をすることをお勧めしていきたい。

今後、いざ交換しようという時には市場には照明の管球がない可能性が高いからだ。

(著者撮影:陰と陽、将来の日本の在り方)

実際に古い誘導灯や非常灯には、未だに蛍光灯やサークル型蛍光灯などが使用されている。

下記の写真は誘導灯だが、誘導灯の管理をする管轄は、消防法になる。

そして、非常灯の管轄は建築基準法と実は厄介なことにそれぞれ管轄が違うのだ。

建物が建てられるまでは、誘導灯も建築基準法で管理されるのだが、施工後は、消防署が絡み年に2回の点検・報告義務が必要になり、消防法に準じなければならない。

下記の誘導灯の場合、写真は青色の認定マークが付いているが、製造年月日が1996年4月~2002年3月に該当する。

マークの色によって、製造月日が異なる中で、この器具の設置は2000年、つまり18年も経過しているので器具ごとの交換をしていかなければならない。一般的な誘導灯・非常灯の交換目安が10年の中で、18年も経過しているのだ。

非常時に点灯させるため、器具の内部にはバッテリーを積んでいる。一般的にバッテリーの交換目安は4年~6年になる。この器具のバッテリーの交換時期を見ると2007年になる。

その後の交換マークがないので、その後11年交換していないことになる。

充電モニターは緑色で正常に充電を行っているので、バッテリーはとりあえずは問題がないと思われるが、器具の中に使用されている蛍光灯も含めて、さすがに器具が古いので、時期的には器具交換していく方が良い。

下記の写真は、建築基準法・消防法共に適合している非常用照明器具を兼務する階段誘導灯だ。

通常非常時は30分点灯、また設置する場所や平米数(建物のサイズ)によっては、60分以上の非常時の点灯が求められるようになった。

なぜ60分の点灯が義務付けられたかということだが、簡単に言うと非常時に大勢の人が逃げる場合、逃げる時間に多くの時間を要する為、大型の商業施設や高層マンションなど不特定多数の人がいる場所では60分の点灯を義務付けたのだ。また、外灯などと同様に明るさも地上面で、2Lxが必要とされている。

逃げる際に、暗中模索にならないように最低限必要な照度だ。2Lxあれば、何とか逃げ道を見つけることが出来る。

下の写真:階段誘導灯兼非常灯のシーリング型照明だが、長期間バッテリーの交換を行わなかった結果、バッテリーが劣化して漏電しショートし、発火してしまった器具。

本来は非常時にバッテリーを使用し照明が点灯することで、人々を災害から逃れて、安全な場所へ誘導すべき照明器具が焼けてしまっては、元も子もない。こうなる前に点検や器具・管球の交換が必要だ。

定期点検報告義務違反は、法令101条で、100万円以下の罰金になる。また、勧告や改善命令違反に違反した法人には1億円以下の罰金(法令第104条)の対象にもなる。それ以上に人命に影響を及ぼすので、そういうリスクは絶対に避けたいものだ。

下記の写真は、電池内蔵型非常用照明になる。

平常時には、蛍光灯を点灯したりOFFにしているが、非常時もバッテリー充電された電池を通じて蛍光灯が光る仕組みだ。

非常時も下記の写真のように光らなければならない。床上照度で2Lxの点灯が義務付けられている。

しかし、実際の非常時には下記の写真のように蛍光灯が点灯した。普段スイッチをOFFにしていて、非常時に蛍光灯が点灯するか確認をしていなかったせいか、かなり照度が落ちていて、蛍光灯が今にも消灯しそうな状況だ。万が一、逃げる際に切れてしまっては、階段が暗くて危ない。蛍光灯が切れる前に交換しておくべきだ。

下記の写真は、埋込器具の中で蛍光灯3灯が使用されているが、3本ある中の真ん中の蛍光灯が非常灯を兼務している。しかし、この3本の蛍光灯も随分経年劣化しており、かなり照度が落ちている。しかも、真ん中の非常灯を兼務している蛍光灯も今にも切れそうだ。こういう古い非常灯の器具を器具ごと交換することは、不可能に近い。

理由は簡単だ。LED照明においてはこのような埋込型器具の非常灯が世の中には存在しないからだ。

かなり古い器具なので、当然このような照明器具は今は生産されていない。

しかも特注の照明器具なので、LED照明で新しく器具を作るには費用がかかりすぎる。

その為、この照明器具の場合は20Wの蛍光灯を11Wの蛍光灯型LED照明に変更するのがベストな方法だ。

しかし、バッテリーが既存の蛍光灯対応になっているので、バッテリーもLED用に変更しないと使用出来ない。

そんなことが出来るのか?と思われるが、弊社ではそれも対応している。

LED用の非常時用バッテリー+20W又は40Wの蛍光灯型LED照明(充電対応型)を使用するのだ。

【蛍光灯型LED照明アプラ+LED用電源ユニット+非常時用バッテリーの3点セット】

実際にこれまでもマンションや病院などでも採用されている。

【メリットは?】

・既存の器具を活用可能(費用負担が少ない、器具の廃棄処分が必要ない)

・簡単に非常灯の取り換えが可能(費用負担が少なく、LED化へ変更可能)

・LED化が簡単に出来る為、既存の蛍光灯などが製造中止になっても心配無用

・非常時に点灯する蛍光灯の寿命6,000時間⇒40,000時間の長寿命化が可能な為、安心して長期間の使用が可能

・非常灯のLED化に伴い、普段使いの40Wの蛍光灯の使用電力量も45W⇒16Wと、超省エネ型へ