(著者撮影:夕暮れのTOKYO)

現場の方の考え方が分かるので、ご参考に先日訪問したお客様との会話を紹介したい。

大手企業の商業ビル本社のLED化でお話を伺った。

設備課の担当の方と話した際に衝撃的な話が出たので、現時点で、LED照明を正しく普及させていく為にも共有したい。


(著者撮影:大きなビルは1フロアーで相当数の蛍光灯が点灯) それが逆に問題か?

担当者
「本社全体のLED化を進めているのだけど、社内の蛍光灯40Wの数が何千本もある中で、今、全ての器具をLED照明器具ごと交換するのは、非常に高いリスクがあると考えています。」


「なぜ、そう思われるのですか?」

担当者
「先日も電球関係をLEDに変更したのですが、もう切れて、すでに6個も返品したんですよ。
大手企業のLED照明なら、間違いないと思って安心して購入したのですが、すぐに切れました。

結局、LED照明って、LED素子が40,000時間持つだけで電源とか電子回路とかが40,000時間は持たないですよね?

電源の回路をどこで製造しているかを聞いたら、インドネシアって言われましたよ。
それは壊れる可能性がありますよね。

大手照明メーカーと言っても、製造委託をしているでしょうから、壊れる可能性が十分にあります」


「よく、色々ご存知ですね。」


(著者撮影:事務所内には相当数の蛍光灯が点灯)

担当者
「だから、現時点でLEDの照明を器具ごと交換するって、まだ時期尚早だと思っているんですよ。

まだまだ、市場が安定していない気がします。既存の器具も十分に使えるのに替える必要があるかとも思います。

結局、日本ってメーカー主導で物事が進むので、器具ごと取り付けても、万が一、今回のLED電球のように壊れたら、器具ごとまた、外して、その器具をメーカーに送って、新しいのを送ってもらって、我々、設備の担当者が取り付ける…その手間がどれだけかかると思いますか?

我々自身が器具ごと交換をしないといけないんですよ。
この交換作業が非常に大変なので、長寿命のLED照明に替えたはずが、切れていたら本末転倒じゃないですか。
この作業時間の確保や、作業をする為の人手不足で大変なんですよ。

その交換費用や作業の時間が保証に入っていない。

だから、LEDの電源やLED素子の光源に保証がついていても、全然意味がないんですよ。」

 


「確かに・・・・交換する立場の方からしたら、交換手間を無くすことが大事な中で、LED照明自体を交換するとしたら、蛍光灯の交換よりも大変な作業になってしまいますよね。」

担当者
「だから、現段階としては器具は今のを使って、配線だけ変えることで、蛍光灯40Wの管球だけをLEDに交換したら、仮に万が一LEDが切れたとしても、管球だけを交換すれば良いので、まだ楽なんですよ。」


「そうですね、一度配線だけ切り替えてしまえば、仮に切れたとしてもそれで済みますね。
器具も室内で使用している場合は、それほど傷んでいないですからね。」

担当者
「世の中、LEDは切れないのを前提とした話が多いが、実際に切れた場合の交換はどうしたら良いのか?という議論が少ない気がします。
そういう議論も必要だと思うし、だから、私はまず管球交換で進めていきたいと考えております。」

とのことだった。

 

やはり「現場主義」

全ては現場の方々から本当に重要なご意見やお知恵を頂くことでサービスや技術の向上につながっていく。